高血圧の種類と症状

高血圧とは、病院や健診施設などで測定した血圧値が、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上(140/90mmHg以上)の状態をいいます。自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135mmHg以上または85mmHg以上(135/85mmHg以上)が高血圧とされます。

高血圧には、大きく分けて2つあります。本態性高血圧と二次性高血圧といわれるタイプです。90%程度が原因不明の本態性高血圧で、残りの約10%が何らかの原因で高血圧になっている二次性高血圧です。

・本態性高血圧
本態性高血圧に関しては、これまでに多くの研究が行われていますが、いまだにその発生のプロセスは解明されていません。本態性高血圧の原因が不明であるというのは、単一の病因では説明できないという意味であり、様々な要素が絡んで発生しているというのが現在主流となっている考え方です。通常は30歳台、40歳台から徐々に発症し高齢者ではおよそ70%が罹患するといわれるこの疾病は、高食塩や肥満、運動不足、ストレスなどからなる環境要因が主因として疑われており、さらに多くの要因の相互作用の結果と考えられています。

・二次性高血圧
一方、高血圧の10~15%は、何らかの原因がある二次性高血圧といわれています。これは、ホルモン分泌異常、腎臓疾患、薬剤の副作用などが原因で起こると考えられます。二次性高血圧は、通常の降圧治療では効果がないこともありますが、原因を取り除けば血圧は下がります。

・主な症状

高血圧自体が何かの症状を引き起こすことは通常ありません。健康診断やほかの病気の診断の際に血圧測定を行い、病気に気がつくケースが一般的です。患者さんの中には、軽い頭痛やだるさ(倦怠感)、肩こり、めまいなどを訴える方もいますが、これらの症状と高血圧(本態性高血圧)の関連ははっきりしていません。
ただし長年、高血圧の状態を放置しておくと、心臓の負担が大きくなり、血管が硬くなるなどして、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)や脳卒中を起こす可能性があるので注意が必要です。